ヨーロッパではデモシーンというコンピュータ文化が、古くから存在します。
日本ではメガデモという名前のほうが有名ではないでしょうか。
メガデモとは、実行プログラムによる音楽・映像作品のことを指します。
日本でもTokyo Demo Festという日本唯一のデモパーティが開催され、デモシーンのコミュニティが存在します。
プレゼンテーションでは、デモシーンの文化についての説明と、日本と海外の最新のデモシーン作品の紹介、
およびTokyo Demo Fest 2018の開催概要を行います。
また、実際にデモシーン作品をPC上で実行し、リアルタイムに再生します。
本セッションではデモシーンの技術に詳しい、Tokyo Demo Fest のオーガナイザーが常駐していますので、
デモシーンや作品制作に関する疑問・質問なんでもお答えします!
Tokyo Demo Fest 2018は 2018年12月1日〜2日に 3331 Arts Chiyoda にて開催されます。
※ 本招待セッションは、Tokyo Demo Festとのコラボレーション企画セッションとなります。
Tokyo Demo Fest公式サイト: http://tokyodemofest.jp/
講演者プロフィール
奥 健太郎
経歴:
学生時代からデモシーン(メガデモ)に興味を持ち、チーム"System K"でのデモ作品の制作を行い、
単身でヨーロッパのデモパーティへ参加。ヨーロッパのデモパーティに感動して以来、
日本にもデモパーティの文化を伝道すべく、日本で唯一のデモパーティ”Tokyo Demo Fest” を主催。
http://tokyodemofest.jp
職歴: 日本SGI 株式会社を経て、2011年 株式会社イマジカ デジタルスケープに入社。
研究開発部署にてビッグデータの可視化システムを設計・開発。
2017年より、可視化専門の会社を立ち上げ、メガデモのグラフィックス技術を生かした可視化の技術開発を行っている。
https://kashika.co.jp
《講演者からのメッセージ》
デモシーン(メガデモ)の制作を通して学ぶことのできることはたくさんあります。
高度なレンダリング技術や、音声処理のみならず、締め切りまでの制作過程やチームワークなどを学べます。
Tokyo Demo Fest には業界第一線で活躍するプロも参加しています。
是非学生の方々には、このようなイベントの存在を知っていただき、作品制作のチャレンジと
多くの人々の交流を楽しんでもらえれば幸いです。
また、業界第ー線で活躍するプロの方々は、技術力でお互いに切磋琢磨できると同時に、
若い世代のパワーに驚かされ、活力となることでしょう。
Tokyo Demo Fest 2018への参加お待ちしております!
宍倉 知樹
幼少期にゲームやコンピューターに出会い、恋に落ちた謎の平成生まれ。
中学生の頃よりデモシーン(メガデモ)にハマり、
現在ではTokyo Demo Fest及び、クリエティブな活動を行う人のためのコミュニティ"FRONTL1NE"の運営を務めている。
最近は多趣味(プログラミング/音楽/映像/写真/自転車/バイク/車/経済/BBQ 等々)
すぎて自己紹介が難しいと感じているハイパーエンジニア。
肉を焼く人 / ロストバケージ芸人 などの異名を持つ。
2017年4月より株式会社イマジカデジタルスケープ入社し、
可視化関係の研究開発を行うデジタルリアリティラボに所属し、
主にリアルタイム8Kコンテンツの開発に従事している。
http://digirea.com
Twitter : @FL1NE
https://frontl1ne.net
《講演者からのメッセージ》
自分がCGの道を歩もうと思った理由の一つにデモシーンがあります。
無理だと思っていたことが目の前で実際に実現しているところ見ると、
驚きと共に自分もやって見たいと思うようになるかと思われます。
ぜひあなたもTokyo Demo Festで不可能を可能にする技術に触れて見てください。
小渕 豊
2014年より音楽関係の友人の影響でDemosceneに興味を持ち、以来Tokyo Demo Festに毎年参加するようになる。2015年の初参加時に、GLSL Graphics Compoというシェーダ言語のみを用いたCompoに挑戦し優勝する。以来、シェーダを用いて生成されるグラフィックや音楽を特徴としたWebGL Demoを毎年制作している。2017年にはCombined Demo Compoで優勝。また、国際的なDemosceneの賞であるThe Meteoriks 2017のNew Talent部門にノミネートされる。
FMS_Cat - Shift
fms-cat.com/shift/dist
《講演者からのメッセージ》
Demosceneは、CG技術を根幹とした高い技術力と芸術性が求められるため、あらゆるコンピュータアートカルチャーの中でも最高峰だと考えています。どこまでもリアルタイムにこだわるDemosceneの文化は、ゲームだけでなくVRやプロジェクションマッピングといった最先端アートの基幹技術にも寄与しています。近年では、ゲームエンジンやアーティスト向けプログラミング環境など、クリエイティブコーディングに必要な要素を厚くサポートする技術が次々と登場し、Demosceneの敷居も大変低くなっているのではないかと感じています。皆さんもぜひこの機会に、Demosceneの世界を覗いてみませんか?
佐藤 大
東京工芸大学芸術学部ゲーム学科卒業後、大手ゲーム会社を経てクラスター株式会社に入社。
VR向けUIの開発、シェーダー開発、動作最適化などを幅広く担当。
《講演者からのメッセージ》
TokyoDemoFestはアート、エンジニアリング、サウンドなど、様々なスキルセットを持った人が集まる場です。
美味しいピザや寿司とともに、ピクセルシェーダーによってレンダリングされた寿司やピザを楽しむことができます。
ぜひ一度参加してみてください!
石橋誠也
ローレベルプログラミング、グラフィックスプログラミングを好み、CPU や GPU を全力でぶん回して美しいインタラクションを実現することに生き甲斐を見出す。
過去の公演:
CEDEC 2017 - デモシーンへようこそ 〜 4KBで映像作品を作る技術、およびゲーム開発への応用 〜
CEDEC 2016 - デモシーンへようこそ 〜 4KBで映像作品を作る技術 〜
等。
《講演者からのメッセージ》
デモシーンの魅力を伝えられれば幸いです。