前半ではARMのWill Josephが大域照明技術Enlightenの最新デモを行い、そこで実際にどのような設定をして作成したかを説明いたします。後半はStreet Fighter Vのアートディレクターである亀井氏がStreet Fighter Vで目指した絵作り、それを実現するためにどのように大域照明を活用したかをUnrealEngine4上での実演を通してご紹介いたします。
アジェンダ
1)Enlightenとは
- 巨大ワールドでのリアルタイム大域照明デモ
- Enlighten使用の有無による見た目の違い
- ライトマップ、ライトプローブの使用法、ビジュアリゼーション、解像度等
- リフレクションについて
- エミッシブサーフェスについて
2)Street Fighter V meets Enlighten
- Street Fighter Vで目指した絵作り
- 現実感の獲得とNPR表現のためのEnlighten
- Unreal Engine 4上での実演
講演者プロフィール
ウィリアム・ジョセフ
エレクトリック・アーツUKでデザインとエンジニアリングの両分野で10年の経験を積んだ後、Geomericsに参加しEnlightenのエンジンインテグレーションのスペシャリストとして活躍しています。
過去の講演
CEDEC 2015「球面調和関数データからの拡散反射光の再現」
GTMF 2016 大阪・東京「Enlightenを使ったリアルタイム大域照明」
《講演者からのメッセージ》
プラットフォームの性能が向上し、より作り込まれた繊細なグラフィックスを実現できるようになった昨今、照明が絵作りに与える影響が非常に大きくなってきています。フォトリアリスティックなゲーム向けだと思われがちな大域照明ですが、いかにNPRでも活用できるかということをご覧いただければと思います。前半では巨大ワールドでのリアルタイム大域照明のデモもご覧いただけます。
亀井敏征
「株式会社ディンプス」「グリー株式会社」を経て、2013年「株式会社 カプコン」入社。これまで「STREET FIGHTER IV」シリーズ、今作「STREET FIGHTER V」のアートディレクションを担当。
また、CEDEC運営委員会 ヴィジュアルアーツ分野 セッションプロデューサーとして、CEDEC 2011~2014 の間、務め上げる。
■講演経験
CEDEC2010 / テクニカルアーティストラウンドテーブル(前編・後編)
CEDEC2011 / リギングパネルディスカッション
CEDEC2011 / VA分野開発技術ロードマップ検討会
CEDEC2013 / CEDEC CHALLENGE スカルプト・マイスター
GAME CREATORS CONFERENCE'16 / STREET FIGHTER V Art Direction
UNREAL FEST OSAKA 2016 / Technical Art of STREET FIGHTER V
UNREAL SUMMIT SEOUL 2016 / Technical Art of STREET FIGHTER V
《講演者からのメッセージ》
現在、みなさんが関わっているゲームタイトルで「アートが、どんな役割を果たすべきなのか?」を考えるキッカケになれば幸いです。