ゲーム業界で著しく発展したデータドリブンマーケティングは他の多くの分野でのデータ分析に活かすべきポイントがたくさんあります。5つのキーワード(概念)をもとに分析のポイントを説明していきます。
1. 「イベント効果測定」
オンラインゲームはそのゲームコンテンツやイベントのアップデートが簡単に行えます。
逆に言えば定期的に有能なアップデートを行わないとすぐに飽きられてしまいます。
イベント毎の効果測定の実施は非常に重要な分析となります。
2.「月初」
ソーシャルゲーム程に月の切り替わりにセンチメントになる業界が過去にあったでしょうか?
月初の売上がどれほどインパクトのあるものであるかのデータを示すと共に月初に向けての施策例を紹介します。
3.「ホエール」
課金者の中でも月額課金額の飛び抜けた1%にも満たないユーザーをホエールと呼びます。
極めてマイノリティな彼らですが、彼らの与える課金インパクトは実は多大なるものでホエールを逃がさないための施策は非常に重要です。
4.「アイテム課金」
確率の調整を行うゲームメーカーの立場では期待値の導出によって、その難易度と売上見込の調整が可能であることを示します。 参考リンク http://doryokujin.hatenablog.jp/entry/2012/05/10/023112
5.「生存時間分析」
ゲームに登録したユーザ達が日数を経るにつれて離脱(=ゲームの寿命)して行く状況を生存時間分析という統計的な手法で眺めることで、離脱が起こりやすいタイミングを確実に把握できます。
資料映像(Youtubeへのリンク)
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講演者プロフィール
井上敬浩
慶應義塾大学大学院理工学研究科にて統計を専攻。
現在トレジャーデータ株式会社にてチーフデータサイエンティストを務める。
Mongo DB Japanの創設者でもあり、同コミュニティの代表としても精力的に活動中。
《講師からのメッセージ》