ハードの高性能化、映像出力のHD化、などにより、ゲームキャラクターのモデリング手法が、現実の立体造形の手法に似た、スカルプティングツールを使用したスタイルに移行されつつあります。また、近年、3DプリンタによるCGデータの立体造形出力といった、新たな立体造形手法が本格的に活用されるようになり、キャラクターの立体表現において、デジタルとアナログが交わる興味深い展開もみられます。
本セッションでは、フィギュア原型師、キャラクターモデリング、それぞれの分野で活躍されているクリエイターに登壇頂き、キャラクターの立体表現について、キャラクターがイメージから立体として表現され、プロダクツとして完成するまでのプロセスについて対談を行い、これからのモデリング、立体表現のヒントを探ります。
講演者プロフィール
石長 櫻子
高校卒業後、趣味で造形を始める。
2003年頃から、海洋堂主催のワンダーフェスティバルという造形イベントに
参加するようになる。
この頃から本格的に造形に取り組み出す。
2006年、ワンダーフェスティバルの公式レーベル「ワンダーショウケース」(第14期 34番目)に選出される。
2007年頃から、いわゆる"美少女フィギュア"の一般流通商品用の造形制作を
フィギュアメーカーより請け負うようになる。
最新作は「初音ミク 深海少女Ver.」
ウェブサイトhttp://shokuen.com(サイト名:植物少女園)
《講師からのメッセージ》
松本 浩幸
twitterID: drunkenAndo
3Dキャラクターを制作する会社、フライトユニットの代表
主人公を含むメインキャラをフライトユニットで制作したタイトル
GODEATER2・BURST/ロボティクスノーツ/シェルノサージュ/アルトネリコシリーズ
シャイニングフォースイクサ/エスカ&ロジー・アーシャ・メルル・トトリ・ロロナのアトリエ/ほか多数
《講師からのメッセージ》
望月 卓
立体物の複製を主業務としている「RCベルグ」にて粘土を埋める傍ら、
カラーレジン等の技術デモンストレーションモデルの企画開発を進める。
主な立体化企画作品
・「ゼビウス 1/144ソルバルウ」
・「怒首領蜂 大往生TYPEA&B」
・「ケツイ絆地獄 1/100ティーゲルシュベルト、パンツァーイェーガー」
・「デススマイルズ 1/8キャスパー」
・「グロブダー」
・「アサルト」
・「ゼビウス ソルバルウ3機合体セット」
・「怒首領蜂 大復活 1/240アイ スタチューver. 可動ver,」
・「ボーダーダウン アンタレス」
・「旋光の輪舞 ペルナ、カストラート」
・「ガールズ&パンツァー 1/35フィギュアシリーズ、1/40000大洗学園艦」プラッツ発売(主にディレクション)
主な講演
2010年第49回SF大会TOKON10 「あのゲームはなぜフィギュアになったか」
2011年第50回SF大会ドンブラコンL 「ひげひげ団の部屋」などに登壇。
webサイト http://www.rc-berg.co.jp/