今回はセガとCEDEC会場をビデオチャットで繋ぎ、その場で撮影したフェイスキャプチャーデータを会場にてアニメーション化して、キャラクタが動くところまでを実演し、セガのタイトル開発で培われた、約5時間分のフェイスキャプチャーを処理した仕組みをシェアさせて頂きたいと思います。
海外のスタジオを利用してもなかなか上手く行かないフェイスキャプチャーですが、その実現には多くのノウハウと高度な技術が必要です。しかし大量データの高速処理を実現した時の効果は絶大です。
また、我々の実現したフェイスキャプチャーシステムは、フェイシャルという同じカテゴリに属するMagical VEngineとは全く異なる視点や発想、技術が必要でした。ほぼキャプチャー素人の状態から、どのような試行錯誤の中で世界的にも珍しい大量、高速にFCデータを処理する仕組みを構築したのか?それぞれの要素技術を列挙、比較しながら、開発に至るまでの試行錯誤についてもお話できればと思います。
本講演で、フェイシャルだけでなく皆様が取り組まれている技術開発のさらなる発展へのヒントを得ていただき、また皆様のご意見を頂くことで議論を深めていくことができれば幸いです。
講演者プロフィール
畑中 めぐみ
セガで国内外のテーマパーク、施設のアトラクションを開発。
リアルタイム、レンダリング共に世に送り出しました。
現在はMagical VEngine、DramaScanner等のフェイシャル関連の開発。
たまにDCCツール関連のイベントやセミナー等でプレゼンも行っております。
《講師からのメッセージ》
中村 和憲
2001年(株)セガ入社。
Magical FaceやDramaScannerなどのフェイシャル周りのツール・プラグイン開発、
成蹊大学や横浜国立大学との共同研究に従事。
2002年 SIGGRAPH「Magical face: integrated tool for muscle based facial animation」
《講師からのメッセージ》
坂本 吉紀
企画アシスタントとして、この業界に参加し、エンジニアとして(株)セガへ転職。
3ds Max, Maya, SofImageのプラグイン開発、シェーダの開発、Magical VEngineの開発を担当。
エンジニアリングは、ライフワークなんだなぁと。
座右の銘は「尊敬」から卒業する必要はないが、「憧れ」からは卒業せよ。
《講師からのメッセージ》
工藤 裕一
某企業の中央研究所からセガへ。日経産業新聞の1面に掲載されたMagicalVEngineの開発メンバー。国内、海外のテーマパークの開発、アトラクション開発、ゲーム、技術を創ったりしてきた。利益の源泉はカルチャーだと思っている創業者マニア。現在は、龍が如く、ファンタシースター、WCCF等々全社的に採用されているMagical VEngine、Drama Scannerの開発、ゲーム開発等々に従事している。あまりつぶやかないTwitterアカウント:V_Engine。メールはkudouh2@soj.sega.co.jp。
《講師からのメッセージ》