モバイルゲーム開発において、多種多様な端末のパフォーマンスを手動で維持管理することは現実的ではありません。本セッションでは、専用の測定環境を廃止し、QAチームの自動テストフローに「パフォーマンス計測」を統合した社内システムの活用事例と、それによる最適化フローの変革について解説します。
フレームレート、端末温度、メモリ使用量を日々のビルドで定点観測し、閾値を超えたフレームをスナップショットと共に記録することで、「いつ、どの変更によって」パフォーマンスの低下が発生したのかを即座に特定する仕組みを構築しました。 Looker Studioによる可視化でボトルネックを俯瞰しつつ、自動化では拾いきれないノイズへの対処や、詳細なハードウェアプロファイリング(手動)と今回の手法との役割分担など、パイプラインチームと開発現場が連携して「識者の調査工数」を劇的に削減し、クオリティアップに注力するための実践的ノウハウを共有します。
※ 本セッションでは、ハードウェアプロファイリングの詳細な手法や評価・分析についての掘り下げは行いません。
講演者プロフィール
山口 大祐
2018年にKLab株式会社に中途入社。
モバイルオンラインゲームのサーバーサイドアプリ開発を中心に、開発環境のクラウドインフラなど、開発環境の改善にも取り組んでいます。
また、2024年からは技術広報グループのグループリーダーも兼任しています。
《講演者からのメッセージ》
日々の業務フロー自体をパフォーマンス計測とする、計測データが勝手に集まっている仕組みについてお話します。
この講演が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。
菊地 真吾
2024年後期にKLab株式会社へ入社。
2025年より弊社開発中のプロジェクトへ合流、グラフィクス関連のテクニカルディレクションを担当しながら自身もリード兼プレイヤーとして従事。
3Dデータ設計やルック改修、グラフィクスの機能実装、最適化を担当した。
《講演者からのメッセージ》
モバイル端末の多様化が進む中、パフォーマンス検証にかかる途方もないコストは、多くのプロジェクトを悩ませる種となっています。
弊社ではその解決策として、「自動ログ収集システム」をプロジェクトに導入し、パフォーマンス問題の迅速な検知と解消フローを構築しました。
講演では、この自動化の取り組みの全容をはじめ、現場にもたらされた具体的なメリットや、蓄積されたデータから見えてきた今後の展望について解説いたします。
多様化するデバイス環境に立ち向かう、皆様の取り組みの参考になれば幸いです。


