「技術発信を文化にしたいが、掛け声だけでは誰も動かない」「業務命令にすると質が下がり、やらされ感だけが残る」。これは多くの組織が抱えるジレンマです。
当社(KLab株式会社)では、20年にわたり全社的な社内勉強会「ALM (All Layer Meeting)」と、エンジニア全員が対象の情報共有「Techメール」を継続してきました。
これらが長期間途切れることなく続いてきたのは、決して「意識の高い有志」の熱量だけに頼ってきたからではありません。本セッションでは、組織として「発信のきっかけ」を制度化しつつ、いかにしてそれを「自発的な文化」へと昇華させてきたか、その両立のメソッドを公開します。例えば、目標設定による「アウトプットの習慣化」を土台としながら、期限間近の「除夜のTechメール」をも一つの文化として肯定し、楽しむといった、心理的ハードルを下げるための泥臭い運用ハック。そして、現場を熟知した「兼務スタッフ」による丁寧なスカウトを通じて、社内の「練習試合」を外部登壇という「公式戦」へ繋げていくエコシステムの構築術。20年間の試行錯誤から見えてきた、自発性を「待つ」のではなく「誘発する」ための環境設計について、現場の実例を交えてお話しします。
講演者プロフィール
山口 大祐
2018年にKLab株式会社に中途入社。
モバイルオンラインゲームのサーバーサイドアプリ開発を中心に、開発環境のクラウドインフラなど、開発環境の改善にも取り組んでいます。
また、2024年からは技術広報グループのグループリーダーも兼任しています。
《講演者からのメッセージ》
情報発信の促進と共に、情報発信をきっかけとした社内交流の試行錯誤についてもお話させていただきます。
セッションをきっかけに、ぜひ皆さんと意見交換させてください!
村上 雅裕
2012年にKLab株式会社へ中途入社。入社後はiOSエンジニアとして開発に携わり、Unityエンジニアへと領域を広げる。以降、開発リーダーやプロジェクトマネージャーとしてモバイルゲーム開発を担う。現在はエンジニアリング本部 執行部として技術組織づくりを推進するとともに、ゲーム開発の現場で開発リーダーとしてプロジェクトを牽引している。元技術広報グループマネージャーとして、既存の取り組みを基盤に技術広報の仕組み化を進めてきた。
《講演者からのメッセージ》
技術発信を文化として根付かせたいと考えても、自発性に任せるだけでは継続しないという課題に直面することが多いと思います。本セッションでは、発信のきっかけとなる仕組みと自発性をどのように両立させてきたのか、その考え方と具体的な取り組みを現場の実例を交えて紹介します。現場で起こりがちな課題や試行錯誤も含め、文化として定着させるためのヒントを持ち帰っていただければ幸いです。


