スタジオの限界を超える「フォーリーフィールド」の収録と実践
物理ベースの表現に見合う「圧倒的な物理エネルギー」を持つ音を求め、屋外専用拠点「SKYSQUARE」で培った収録手法を共有します。
◆重機を用いた大規模破壊音とノイズ抑制、極限環境下の機材保護
ショベルカーを動力源と定義し、数トン規模の質量が放つ衝撃音を収録。最大の課題である駆動音を「エンジン停止後の重力落下」という物理的手法で排除し、純粋な破壊音を抽出するワークフローについて
それらの収録で発生する、破片の飛散から収録用マイクを守る「保護シェルター」の研究結果を紹介します。
◆屋外環境を活かした大規模火炎収録の運用
地中ピットによる延焼遮断を活かした、屋外ならではの大規模火炎収録の安全性と運用の知見を紹介します。
◆悪天候を味方につける収録インフラ
地中配管を通じてマイクと室内のシステムを直結し、雷雨や暴風下でも安定した高品位収録を可能にするインフラ設計を解説します。
実験的な収録結果の試聴と共に、屋外レコーディングの展望を論じます。
講演者プロフィール
中島 健太郎
■ゲームオーディオ代表作
PS5 PS4 Steam [GRANBLUE FANTASY:Relink] :AudioTechnical Artist
PS4 XBOX「Biohazard Remake 2/Resident evil Remake 2」:AudioDirector and Composer
PS3 XBOX「Dragons Dogma: Dark Arisen」:SoundDesigner
■登壇等
CEDEC2024「300を超える独自API「RIGDOCKS」でカスタム!~サウンドクリエイターのReaScript開発~」
AES2018「Proximity representation of VR world」
CEDEC2018 AWARD committee member
Cedec2017 「Proximity representation of VR world」
AES2015 PosterSession「GliderVR」UnrealEngine4
《講演者からのメッセージ》
株式会社AZSTOKEは、これまで「自動化」による徹底したコスト削減を提唱してきました。
しかし、私たちの真の目的は単なる効率化ではありません。その先にある「クリエイティブの純度を極限まで高めること」にあります。
今回は、その思想を物理的な音作りの極致へと拡張した、大規模屋外フィールドレコーディングスタジオ「SKYSQUARE」での取り組みを公開いたします。
ゲームサウンドが高度化する現代において、クリエイターが最も時間を割くべきなのは、ルーチンワークではなく「どんな音で心を揺さぶるか」という思考そのものであるはずです。
私たちは、広大な屋外環境でしか得られない圧倒的な空気感や物理的な破壊音を、独自の技術でシームレスにワークフローへ直結させる環境を構築しました。
作業の自動化によって確保した時間は、音の質感や演出の深さを追求するための「贅沢な試行錯誤」へと還元されます。
物理とテクノロジーが融合した新たな制作手法が、クリエイターの想像力をどのように解き放ち、次世代のゲーム体験を創り出していくのか。
その具体的なビジョンと手法をお伝えします。
この挑戦が、日本のゲームサウンド開発がさらなる高みへ到達するための一助となることを願っています。
武田 紗吏奈
■ゲームオーディオ代表作
[GRANBLUE FANTASY:Relink] :Sound Designer / Foley Artist
[BIOHAZARD VILLAGE] :Sound Designer
サウンドデザイナーとして環境音やギミック制作を主に担当。
現在はFoleyアーティスト、SE制作、マネジメントを行っている。
またDrum'n'bass DJとして東京を拠点に活動中。
《講演者からのメッセージ》
玉掛け免許を所持したサウンドデザイナーです。
人が持てないような大きな部材で音を収録したい!
日本で唯一の大規模フィールドレコーディングの背景、成果についてお話いたします。


