今日の大規模ゲーム開発では、数百GB〜数TB級のアセットを前提としたソース管理、ビルド、自動化基盤の再設計が避けられません。一方で、AIコーディング支援やCI/CDなど開発ワークフローはGit/GitHubエコシステムを中心に発展しており、Perforce(P4)のような既存環境とのギャップが導入の障壁になっています。
本講演では、既存の集中管理型ソース管理を活かしたままGit系ワークフローへ接続する仕組みと、TB級アセットを効率よく扱うためのCOW(Copy-on-Write)ファイルシステム、コンテンツアドレス型ストレージを用いた差分配布、OSのコンテナ技術を組み合わせた実践例を紹介します。これにより、P4→Git 連携を足がかりとして、AIコーディング支援や自動ビルド、アーティファクト配布を高速化し、検証環境の再現性向上と安全なAI活用をどのように実現したかを解説します。
単なるリポジトリ移行やストレージ置換ではなく、ソース管理・データ共有・実行環境を一体で再構成することで、大規模アセットを扱うゲーム開発に最新のAIワークフローを導入するための現実的な基盤パターンと、その運用知見を共有します。
講演者プロフィール
八重樫 剛史
1999年株式会社ナムコ(当時)入社。2012年株式会社バンダイナムコスタジオ設立に伴う転籍、2018年株式会社バンダイナムコアミューズメントラボ設立に伴う転籍を経て、2020年より現職。研究・開発環境のクラウドサービス導入推進、CI/CDパイプライン構築支援、社内開発者プラットフォーム構築などの業務に従事する。
Microsoft MVP for Microsoft Azure (2023-2025)
《講演者からのメッセージ》
ファイルシステムやコンテナといったOSの機能を活用して巨大なリポジトリと付き合うテクニックを紹介します。ご期待ください。


