ゲーム実況視聴者にインタラクティブな体験を提供する:「マルチ”動画配信”プラットフォーム対応」の展望

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日時:
2026年07月22日(水)13時40分〜14時40分
形式: レギュラーセッション(60分)
受講スキル:
・動画視聴者がゲーム世界に直接介入できる機能の導入を検討しているゲームデザイナー ・動画配信プラットフォームの技術動向やSDK活用に興味があるエンジニア ・新たなゲームのマネタイズ手法や市場開拓を模索しているディレクター、プロデューサー
受講者が得られるであろう知見:
・動画配信プラットフォームとの連携を取り入れているゲームの事例と市場の展望 ・配信者と視聴者の相互インタラクションを高めるゲームデザイン指針 ・複数の動画配信プラットフォームへ連携機能を展開する戦略 (バックエンドの技術選定やサーバーオーケストレーションなど、通信技術については本セッションではテーマとしておりません)
セッションの内容

本セッションは、ゲームと動画配信プラットフォームの連携機能における最新の潮流をテーマにお話します。特に、実況動画でゲームを楽しむ層を直接マネタイズする試み、そしてゲームが複数の動画配信プラットフォームに対応していく未来の展望について紹介します。

ゲーム実況は、投げ銭や配信者による月額会員などによって大きな市場を形成しているものの、視聴者が投じたお金がゲーム開発者に還元される機会は限定的です。これまでゲーム開発者側は、ゲーム実況配信を主にマーケティング手法として活用してきましたが、ゲームの規模感やジャンルによっては配信がマイナスに働くことも起こりえます。

この課題に対して、当社では2019年から動画配信自体がゲーム開発者にとって収益機会となるゲームの研究を行っています。具体的には動画視聴者へゲーム世界に直接インタラクションできる手段を提供し、直接マネタイズするアプローチに取り組んでいます。これにより、「ゲーム自体は遊ばないけれど、ゲーム文化は好き」という層を新たな顧客層として捉え直すことが可能になります。

本セッションでは、まず動画視聴者がゲーム世界に直接介入できる「インタラクティブ・ストリーミング」や「ライブゲーミング」と呼ばれる分野の最新事例をご紹介します。
続いて動画配信プラットフォームが提供する機能拡張や、動画配信とゲームを同期させる独自SDK、さらには動画配信アプリ自体にゲームを組み込むアプローチなどについて解説します。
最後に、特定のプラットフォームに依存しない、自社開発による動画視聴者とのインタラクション手法について、当社が現在開発中のゲームでの実験を交えてお話しします。

近い将来、ゲームは複数の動画配信プラットフォームのインタラクション機能に統合するようになり、「マルチ”動画配信”プラットフォーム対応」化が進んでいくと考えています。本セッションを通じてその未来を先取りし、皆様とともに新しい可能性を考える機会にできれば幸いです。


講演資料

  • 公開用 CEDEC2026 ゲーム実況視聴者にインタラクティブな体験を提供する:「マルチ”動画配信”プラットフォーム対応」の展望.pdf

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講演者プロフィール

一條 貴彰

一條 貴彰
所属 : 株式会社ヘッドハイ
役職 : 代表取締役

個人ゲーム作家として『Back in 1995』を開発、Steamや各家庭用ゲーム機向けに配信。現在も新作ゲームを開発しながら、コミュニティ活動や官民プロジェクトへのアドバイザリーを通じて、日本のインディーゲーム開発者がさらに活躍できるための土壌づくりを目指している。
日本のインディーゲーム開発者向けインキュベーションプログラムである「iGi indie Game incubator」の創設に携わり、以降アドバイザーを務める。関連して、経済産業省 コンテンツ産業成長投資支援事業「創風」(ゲーム部門)のアドバイザーに就任。
インディーゲーム開発者向け情報サイト「IndieGamesJp.dev 」運営、インディーゲーム開発者カンファレンス「Indie Developers Conference」共同主催。
著書に『インディーゲーム・サバイバルガイド』(技術評論社)、『Unityサウンド エキスパート養成講座』(ボーンデジタル)。

《講演者からのメッセージ》
私は自社でのゲーム開発を通じて、ゲーム実況文化とゲーム開発者の新しい関係構築について模索してきました。
CEDEC 2022でのセッション「配信者 vs 視聴者多数!ライブ動画配信プラットフォームを活用した、非対称マルチプレイを実現するシステムの構築」から4年経ち、本ジャンルは新たなプラットフォームやゲーム作品が登場し、ますます広がりを見せています。
本セッションを通じて、ゲームプレイヤー・配信者・視聴者・ゲーム開発者みんなが等しく幸せになる方法を一緒に探っていければと思います。