近年、多くの企業がメンテナンスコストの削減やスケーラビリティの向上を目指し、社内ビルドパイプラインをクラウドへ移行しようとしています。過去の講演でも、そのような事例が多数紹介されてきました。
クラウドへの移行は難しくないものの、iOSのアプリビルドだけはmacOSに依存しており、また、クラウド環境に実績のあるMacインスタンスがなかったため、完全クラウド化の実現が至難の業でした。
本講演では、Macインスタンスを中心に、フルクラウド化に移行するための取り組みと検証内容、解決困難なトラブル、今後の課題と現状について紹介します。
本講演のノウハウを活かすことで、自社のビルド環境がフルクラウド化に適しているかを迅速に評価し、移行する際に注意すべき点やアーキテクチャを選定する上での課題を効率的に見つけ出し、計画を立てることが可能となります。
講演者プロフィール
王 秦如
クライアントエンジニアとサーバーエンジニアの両方を経験し、株式会社ラセングルに入社。幅広い経験を活かしフルスタックエンジニアを目指しながら、新しい技術への挑戦も積極的に行っています。
《講演者からのメッセージ》
AWSのMacインスタンスが発表されてから既に3年が経ちました。その実態に関心を持っている方も多いのではないでしょうか。本セッションを通して、少しでもMacインスタンスについて理解を深めていただけたら幸いです。
石井 淳
ファームウェア、ミドルウェア、システムアプリ、デジタル教科書、ネイティブモバイルゲームなど、様々な分野の開発経験を経て株式会社ラセングルに入社。現在はビルドエンジニアとしてアプリビルドのクラウド化などを行っています。
《講演者からのメッセージ》
クラウド化は一時のブームを過ぎ、一般的なものとなりました。モバイルゲーム開発におけるアプリビルドのMac部分のフルクラウド化には困難が伴いますが、本講演がその問題解決のヒントになればと思います。ご興味のある方のご参加をお待ちしています。
