社内外でさまざまに存在するローカライズの壁を越えよう

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日時:
2011年09月06日(火)16時30分〜17時30分
形式: パネルディスカッション
受講スキル:
多/他言語展開を見据えたゲームの製作者、ゲーム翻訳者、ローカライズに関連するプロジェクトマネージャー、ローカライズベンダー、その他ローカライズに関連する業務に従事する方
受講者が得られるであろう知見:
開発者には:翻訳者の実務体験に裏打ちされた、「ローカライズフレンドリー」な環境の作り方<br/> 翻訳者には: 開発者の実務体験に裏打ちされた、具体的な「製作者のローカライズ像」
セッションの内容

ゲーム開発の大規模化と共に、「翻訳言語数の増加」「ローカリゼーションの質的向上」「世界同時発売」などの要望が高まっています。そのためにはオリジナル版の開発チーム、国内外パブリッシャーのローカライズ担当者、ローカライズベンダー、ゲーム翻訳者など、企業間の枠を越えた、さまざまな立場の人間が、力をあわせることが必要です。しかし今日では、さまざまな理由から、さまざまな問題が発生し、理想的なローカリゼーション環境が構築しきれていません。そこで本セッションでは、さまざまな立場の人間が一堂に会し、ローカリゼーションを巡る問題を議論することで、「よく起こる問題がなぜ起こるか」を明らかにし、今後のプロジェクトフローやコミュニケーションを向上させるヒントを探ります。


講演資料

  • C11_P0047.zip

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講演者プロフィール

小野 憲史

小野 憲史
所属 : フリーランス
役職 : ゲームジャーナリスト

「ゲーム批評」(マイクロマガジン社)編集長を経て2000年よりフリーのゲームジャーナリストとして活動中。共著・構成協力に「ニンテンドーDSが売れる理由」「ゲームニクスとは何か」がある。IGDA日本グローカリゼーション部会共同世話人。

簗瀬 洋平

簗瀬 洋平
所属 : サイバーコネクトツー
役職 : ゲームデザイナー

ゲームのお仕事 業界研究フェア2010

「何を学んだか」より「学んだことをどう生かすか」



IGDA Sig-Glocalization第4回勉強会

「大規模プロジェクトにおけるローカライズフロー」


《講師からのメッセージ》


ローカライズは開発した製品を世界中に届けるための仕事であり、
単なる翻訳に留まりません。

各地のユーザーの方々が何を見て育ち、何を好み、何を望んで
いるのか知り、我々が考える「面白い!」と世界中のゲームプレイヤーの
「面白い!」が一致するところを見つけるため、開発者である我々は
何が出来るのか、常に模索しています。

柴山 正治

柴山 正治
所属 : 株式会社スクウェア・エニックス
役職 : ローカライズ部 <br/> ローカライズトランスレーター

2005年、(株)スクウェア・エニックス入社

以降、ローカライズ部で主にドイツ語ローカライズを担当

エミリオ・ガジェゴ・サンブラノ

エミリオ・ガジェゴ・サンブラノ
所属 : 株式会社バースデーソング音楽出版
役職 : ローカライズ事業部 Windward<br/> プロデューサー

スペイン・グラナダ大学翻訳通訳学部を経て、上智大学日本語日本文化学科言語学専攻を卒業し大学院に進学。翻訳技術・品質評価について様々な論文を執筆し、修士課程を修了。以後、日本のエンターテインメント文化の海外紹介に励み、漫画・アニメの海外版の制作に打ち込む。担当タイトルは「はだしのげん」や「タッチ!」、手塚治虫の作品がある。2004年以降ゲーム業界に飛び込み、任天堂にて「ゼルダトワイライトプリンセス」や「スーパーマリオギャラクシー」などを担当。2007年以降、株式会社バースデーソング音楽出版Windwardゲームローカライズ事業部でプロデューサーとして日本ローカライズ事情の改善に取り組む。2009年、2010年に続けて今年もセッション実施!


《講師からのメッセージ》


ローカライズはあなどれません!

作品の本制作と同じぐらい力を入れないと海外のユーザーはすぐにわかります。しかもブランドに傷がつくことが多い。そうなってほしくないから、長年の経験を皆さんに提供します。ゲーム業界を盛り上げるため、海外進出に向けて頑張りましょう。

矢澤 竜太

矢澤 竜太
所属 : フリーランス翻訳者
役職 : フリーランス <br/> 英日ゲーム翻訳者

ゲーム専門のフリーランス英日翻訳者、IGDA Japan Internationalization Force 代表。IT 系ローカライズ ベンダーにて翻訳支援ツールを用いたソフトウェア/ドキュメント翻訳・ローカライズプロジェクトを担当し、2010年よりフリーランスとして独立。この他、ゲームのローカライズに関する情報のほか、ゲーム開発者間で言語の壁を薄くするべく活動中。


《講師からのメッセージ》


翻訳支援ツールはコスト削減や生産性向上といった側面以外にも「翻訳タスクの見通しを良くする」、「最小限のユーザー干渉でさまざまな管理ができる」などの利点があります。特定用途やツールに関するピンポイントな質問も歓迎します!